箱根山の火山活動の影響のためか客数が激減していると言われる箱根へ行ってきました。こういうニュースを聞くとキャンセルが相次いでしまい旅館もかなり大変な状況になっている訳で少しでも応援したいなという事で一番簡単な支援である宿泊に行ってきた次第です。
今回向かった温泉は、箱根温泉郷の中でも箱根湯本についでアクセスが便利な塔ノ沢温泉 一の湯本館。国の有形登録文化財にも指定されている温泉宿です。
箱根の中でも比較的安く泊まれるのが一の湯グループの宿、その中で最も歴史があるのが一の湯本館です。一の湯グループは箱根の露天風呂付き客室の中でもかなりお得に泊まれる宿となっています。
塔ノ沢温泉 一の湯本館までのアクセス
塔ノ沢温泉までのアクセスは、都内からであれば新宿から小田急線ロマンスカーが便利です。新幹線なら小田原で降りて箱根登山鉄道となります。
車の場合は、東名高速を御殿場で降りて約1時間、もしくは東名高速の厚木ICで降りて小田原厚木道路の箱根口ICで降りて15分ほどとなっています。もしくは都内からなら湾岸線と横浜横須賀道路の朝比奈ICで降りて鎌倉・江ノ島を通って来るというのも海を見ながらいけるコースとなりお薦めです。今回は、鎌倉・江ノ島経由で向かい、帰りは御殿場経由で帰宅しました。
電車で向かう場合、箱根湯本駅からバスが一般的ですが、箱根湯本駅から一の湯本館までは距離にして1.1kmほどで15分ほどの距離なので歩いて来るというのもお薦めです。
お土産屋さんを見ながらゆっくり歩いていくのが非常に楽しいコースになっています。
第3新東京市を見ながら歩くのが良いのでは無いでしょうか?(エヴァンゲリオンが解からない人にはまったくもって通じませんね・・・・)
こんな風景を見る事が出来るかもしれません。
純粋に温泉街を楽しむという事でも素晴らしい場所です。
お土産屋さんを見たり、昼食を取りながらくると1時間半~2時間くらい。お昼過ぎくらいには箱根湯本駅につくようにしてゆっくりと向かう事をお薦めします。
一の湯本館の外観
箱根湯本駅から来た場合、一の湯本館の手前には「玉ノ緒橋」という橋があります。橋ごしに見る一の湯本館が良い雰囲気です。
橋を渡ってから見た一の湯本館、歴史ある建物です。
夜は夜で雰囲気がまた良くなりますよ。
一の湯本館の宿の前には駐車場がなく、少し離れたところに車を停める事になります。ただしそれほど駐車場が広くないため、事前に車で行く事を伝えておいた方が良いでしょう。
日帰り入浴もやっています。創業380余年と歴史ある温泉宿です。
入り口にある看板
入り口のドアノブが変わっています。一瞬、知恵の輪かと思いました。
一の湯本館の中と少し変わったところ
宿の中に入るとすぐ左側に受付カウンターがあります。
フロントには登録有形文化財であることのプレートが飾られていました。
そして奥にはお土産コーナーが見えます。
屏風の絵は何が書かれているのか解りませんでした(^_^;)
一の湯本館は箱根という場所でありながら個室露天風呂付きの部屋で1泊2食付きでも1人あたり2万円未満で宿泊が出来るリーズナブルな宿です。その代わり簡素化されているところがあります。
- 部屋までの案内は無し
- 布団を敷くのは自分たちで
- 食事は基本的にレストランで(基本的に部屋食は無し)
- 4階建てだけどエレベーターは無し・食事処のレストランは4階にある
となっています。高級旅館の接客を望む方には向いていない宿ですが、ゆっくりと気兼ねなく泊まる分には接客が少なく宿の方が滞在中は部屋にも入って来ないというのは逆に良いのではないでしょうか?
貸切の内湯もあるのですが、チェックイン時に先着順で希望の時間を予約することになっています。翌朝からは空いていればいつでも入浴OKとなりますが。夜は予約制で1組30分となっています。
館内散策
部屋とお風呂、レストラン以外の宿の中をご紹介します。
ロビーのすぐ脇にある階段。
館内にあるバーの入り口
館内には階段が何箇所かあり、広いとは言えない宿ですが結構複雑な作りになっています。また廊下の板は黒く輝き使い込まれているという事が解りますよ。
地上4階・地下1階の宿ですがエレベーターが無いため、足腰に問題がある人にはお薦め出来ない宿となっています。
宿泊した部屋
今回宿泊したのは2階にある「うめ」という部屋。半露天風呂付きの温泉があるということでじゃらんで予約しました。一の湯グループの宿に何度も泊まるのなら一の湯グループの「友の会」に入って一の湯グループのホームページから予約をするのがお得ですが、あまり泊まらないのならじゃらんで予約をした方がポイントが貯まる分お得になります。
部屋に入ると最初に3畳の次の間があります。
入り口には冷蔵庫が置いてあり、中は空になっており、電源は入っていないので自分たちで電源を入れる形になります。
部屋は10畳、でも奥に広縁があり次の間も含めると16畳くらいある感じです。
2人で泊まるのなら十分過ぎるほどの広さでした。
テレビは32型の液晶テレビ
金庫
化粧台は大きな鏡がついています。
電話はダイヤル式、懐かしいですね。温泉宿ってこういうダイヤル式の電話機が置いてあるところが多いのですよね。
書け時期には何て書いてあるかよく解りません(^_^;)
トイレは洋式でシャワートイレになっています。でも手洗い場は昔ながらの水が出るところに蛇口がついたもの。久しぶりに見ました。
広縁。椅子に座りながら川の流れを見ることが出来ます。
新緑の緑がとても綺麗で、川の音を楽しみながら凄く寛げるようになっていました。
客室にある半露天風呂
客室にある半露天風呂へ。
洗面台のある脱衣所。
温泉の成分表がきちんと置かれています。
部屋のお風呂は何と源泉掛け流し!そしてお風呂へ
岩風呂となっています。
窓からは緑が見え、少し身体を高い位置にすれば川も見る事が出来ました。
洗い場も狭いながらもあります。
2人で入るのにはちょうど良い広さ。夫婦・カップルで一緒に入るのには最適です。
1泊2日で3回入りました。部屋についているので他の宿泊者に気兼ねなく自分好みのお湯の温度に出来るのが良いですね。
夕食は4階レストランにて
夕食は18時か19時か選べるようになっています。夕食を食べる場所は4階の「レストラン神山」というスペースです。
重厚なイメージのある大正モダンな雰囲気を味わえる場所になっています。
本日のメニュー
左から筍の味噌和え、焼き鯖、海老の梅肉和えとなっています。
名物の湯豆腐、この豆腐が物凄く美味しかった!!!!
豆サラダ
本日のメインディッシュである「国産銘柄豚の柳川仕立て」。自分たちで卵を落として仕上げます。これは美味しかった。
海鮮セイロ蒸し
アジの天ぷら
ご飯とお吸い物
お漬物
夕食のメニューは以上ですが、別注で一の湯の名物でもある「金目鯛姿煮」を頼んでおきました。じゃらんで予約する場合は通信欄に書いておけばOKです。
これが滅茶苦茶美味かった!!!2人で食べるには非常に大きく、これで2000円(税別)とは滅茶苦茶お得です。
満足のいく食事でした。
ただ、仲居さんが人によってレベルが凄く違うのが気になったかな。
朝食はアジの開きが楽しむ
朝食も同じ場所でいただきます。
割るのに失敗した温泉たまご。TKG(たまご・かけ・ごはん)でいただきました。
鍋の中は味噌汁。肉団子が入っていました。
一の湯と印刷された海苔
昆布が入っている湯葉
アジの開き
納豆は、「おはよう納豆」で驚きました。
「おはよう納豆」は秋田県のヤマダフーズのもの。箱根でなぜおはよう納豆だったのかな????
しかし、温泉宿の朝食で、魚の開き、海苔、温泉卵、納豆というのは定番ですよね。でも、この定番が良いと思います。
大浴場
一の湯本館には部屋にお風呂がついてない部屋もあり、当然大浴場があります。男女別の内湯となっていますが、夜と朝で男女入替えになり両方とも楽しめるようになっています。
恵の湯
泊まった日の夜に入った恵の湯。
湯船は5人くらいは入れる広さです。
ここの面白いのはシャワーがなく、上がり湯で流すようになっているところ。江戸時代の再現となっています。
窓からは川を見る事が出来ました。
金泉の湯
金泉の湯となっていますが、有馬温泉や草津温泉のように色付きのお湯になっている訳ではありません。
簡素な作りの脱衣所
カゴに衣類を入れるようになっています。
貴重品用の昔ながらのロッカーもあります。
そしてお風呂へ
恵の湯よりも2倍くらい広い湯船で10人くらいは入れそうです。
ここも上がり湯で身体を流すようになっていますが、1箇所だけシャワーがありました。
部屋の露天風呂は源泉掛け流しですが、こちらは循環濾過で消毒剤も入っています。でもお湯の劣化はそれほどありませんでした。
貸切風呂
一の湯の中で一番古いお風呂が貸切風呂です。
先に書いた通り、チェックイン時に予約しますが、翌朝は空いていれば自由に入る事が出来ます。
脱衣所からお風呂に向かう時、段差がありますので、気をつけて下さい。
すぐに階段があります。そして大理石で出来た内湯です!
何となく重厚な感じがします。
シャワールームが別にあります。
上部はタイル
非常に落ち着く内湯であり、大理石が何となく豪華さを演出しています。
2~3人で入るのにちょうど良い広さです。
一の湯本館の感想・評判・口コミ
事前にじゃらんの口コミを読んで行ったのですが、概ね口コミ通りでした。
部屋の露天風呂は露天風呂ですから当然虫が入ってくるのは当たり前。こういう細かいところに文句を言う人ってやっぱりいるんだな~って思いました。なんかつまらないことで文句を書く人って一定数いますよね。
確かに接客は蛋白というかあっさりしていますが、場所と価格を考えれば当然かと。むしろコストパフォーマンスが非常に良い宿です。接客がほぼ無いのも部屋でゆっくりと寛ぎたい人には逆に良いサービスになるとも言えます。箱根という場所で部屋付きの露天風呂のある宿で口コミに書かれた文句を全部対応しようとすれば倍くらいの料金は当たり前。それが半分くらいの料金になっているのだから。
塔ノ沢温泉 一の湯本館 基本情報
- 施設名 箱根温泉郷 塔ノ沢温泉 一の湯本館
- 住所 〒250-0315 神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢湯ノ沢90
- 電話 0460-85-5334 / 0460-85-5331(予約専用)
- お風呂 男女別内湯 貸切風呂 部屋の露天風呂や内湯
- 入浴料 1040円?(税別960円) 13:00~20:00
- 訪問日時 2015年5月23日
- ph 9.1
- お湯の色 無色
- 泉質 アルカリ性単純温泉
今回はじゃらんで予約しました。
よく泊まるのなら前述している通り、公式サイトからの予約がお得ですがあまり行かないのであればじゃらんでの予約がポイント分お得です。