武雄温泉と桜門、武雄温泉新館
温泉雑誌で見た武雄温泉の桜門、その美しさに魅了されていつかは行きたい温泉になっていた。九州に行くのなら是非とも見ておきたい温泉だったため、立ち寄った。
温泉の泉質等、まったくの予備知識なくただ、この門とこの門の向こうにある温泉がどんな温泉か知りたいという好奇心から立ち寄った。
これが憧れていた武雄温泉の桜門。情緒ある門だ。これが温泉施設の門というのは何とも面白い!
門のところには、国重要文化財 建造物である説明用の看板があった。
重要文化財に指定されている温泉の建物はいくつかあるが、門が指定されているのはここしか知らない。歴史的背景とかまったく知らないが、こういう建物が残っていてくれる事は嬉しく思う。
門をくぐると美しい建物があった。
武雄温泉新館という建物という事だ。大正ロマンっぽい佇まいの建物も情緒があった。
岩山が横に見え、その美しさを引き出している。温泉に入らずとも1度は見ておきたい建物だった。
門を入ると武雄温泉の料金表があった。公衆浴場がこの門の中に3ヶ所あり、更に貸切用の温泉も3ヶ所あり旅館もある。
これは当時のもののため、料金は変わっている可能性があるが、武雄市の観光協会ホームページを見る限り変わってなさそうだ。
受付のある建物は門を入ってすぐ左側にあった。
貸切湯の殿様湯は面白そうであったが、貸切に入り必要性も無いと思ったため、入らなかったが、今にして思えば記念に入っておけば良かったと後悔している。今度行った時は是非入りたい。
券売機がありここで公衆浴場2つのチケット、貸切湯のチケットは購入する事になっていた。券売機の上に温泉の温度が表示されているのが面白い。元湯にはぬる湯とあつ湯があるがともに42度以上と熱めのようだ。
チケットを購入してまずは元湯に入った。
武雄温泉 元湯
入り口を入り温泉へと向かった。ここは男女別の内湯のみ。
浴場に入り身体を洗い、湯船へと入った。
先客が何名かいた。記念に写真を撮りたい旨伝えると、写っても構わないという返答であったため、撮影させて頂いた。ご年配の方ばかりでのどかなものだ。
熱湯は熱くて自分には向かなかったが、ぬる湯は少し温度は高いものの適温の範囲であった。若干ヌルヌルのあるアルカリ性の温泉だ。ただし、若干塩素臭がした。公衆浴場では致し方ないのであろう。ここの運営は武雄温泉株式会社というところだが、調べてみると第三セクターのようだ。安全のために塩素投入は致し方ないものだ。
それ以外は中々良いお湯であり情緒ある温泉であった。
内湯ではあるが、天井が高く開放感がある温泉だった。
武雄温泉 蓬莱湯
温泉を出てもう1つの公衆浴場 蓬莱湯に向かった。
暖簾をくぐり脱衣所へ
すぐに服を脱ぎ湯船へと向かった。
先客は居たものの、入れ替わりで出ていったため貸切状態となった。ここはあまり人が来ないようだ。温泉に入ると熱い!44度あるため、ぬる湯のある元湯に入る人が多いのであろうか。44度なら入れない事は無いが長湯には向かない。
5分ほどで上がってしまった。
ここは元湯同様、塩素臭は若干はする。ヌルヌル感は元湯よりは少なく感じた。
天井は若干高いが元湯ほどは高くなく窓も小さいため開放感こそは無いが、落ち着ける温泉だった。
武雄温泉 鷺乃湯
最後に武雄温泉の一番奥にある鷺乃湯に向かった。ここまで来たら公衆浴場だけでも全部入っておきたかったからだ。
武雄温泉の公衆浴場の中では一番新しい建物に見えた。ここは宿泊も出来るようになっている。素泊まり4500円となっており湯治には良いかもしれない。
早速服を脱いで温泉へと入った。ここは比較的ぬるめのお湯で入りやすかった。
そしてここは武雄温泉の公衆浴場で唯一、露天風呂がある。
露天風呂からは、先ほどみた山が見えた。
武雄温泉新館の上部と山、割りと綺麗な風景だ。
露天風呂でしばし温泉を楽しんだ。
武雄温泉について
温泉街にある、1914年(大正3年)上棟の楼門が温泉街のシンボルである。門を入ると、資料館である武雄温泉新館と後述する共同浴場及び貸切風呂がある。楼門と武雄温泉新館は辰野金吾(佐賀県出身)の設計になるもので、国の重要文化財に指定されている。新館は1973年(昭和48年)までは共同浴場であった。2003年(平成15年)3月に新館が復原され、楼門とともに2005年(平成17年)7月22日に重要文化財に指定された。
開湯は約1200年前である。伝説によると神功皇后が凱旋の途、太刀の柄(つか)で岩を一突きしたところ、たちどころに湯が湧き出たと言われており、よって昔は柄崎温泉と呼ばれていた。また、蓬莱山の麓に湧くことから蓬莱泉とも呼ばれていたという。 また、嬉野と同じく、この武雄も肥前国風土記にその名が登場する。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に、負傷兵士の湯治場として利用したといわれる。
江戸時代は街道の宿場町としても栄え、幕末には長崎を往来した勤皇志士や文人らが盛んにこの湯を訪れたという。著名な人物を挙げると、佐賀藩城主の鍋島氏、江戸時代初期には伊達政宗、宮本武蔵が、また幕末にはシーボルト、吉田松陰らが入湯したといわれる。
上記はWikipediaからの引用だ。
かなり歴史のある温泉だ。伊達政宗、宮本武蔵、シーボルト、吉田松陰が入ったと聞くと何となく凄く感じるものだ(笑)
佐賀県に行ったのなら是非とも立ち寄って欲しい温泉だ。
武雄温泉 基本情報
- 施設名 武雄温泉
- 住所 〒843-0024 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425
- 電話番号 0954-23-2001
- 訪問日時 2010年6月5日
- 日帰り入浴 下記参照
- 日帰り入浴時間 下記参照
- ph 8.5前後
- お湯の色 無色
- 泉質 アルカリ単純温泉 炭酸水素塩泉
項目 | 元湯 | 蓬莱湯 | 鷺乃湯 |
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料金 | 大人 400円、子供 200円 | 大人 400円、子供 200円 | 大人 600円、子供 300円 |
営業時間 | 6:30~24:00 | 6:30~21:30 | 6:30~24:00 |
参考サイト
温泉 | 武雄市観光協会
武雄温泉には他にもいくつかの温泉宿があります。ゆっくりされるのなら温泉宿に泊まって外湯を楽しむのが良いかもしれません。