この温泉旅館の事を書くのは2回目となる。今回は、日本秘湯を守る会のスタンプ帳が10個たまったので再び訪れてみた。前回の記事は下記のものとなる。
今回は日程的にあまり余裕が無かったので比較的近い事、のんびりと過ごすには良い宿である事、食事が贅沢ではなくデトックスに向いている事 等、そんな理由からこの温泉を選んだ。
川中温泉 かど半旅館
最近は行く度に道が変わっている国道144号線から少し中に入ったところにあるかど半旅館は日本秘湯を守る会の宿でもあり、「源泉湯宿を守る会」の宿にもなっている生粋の温泉宿だ。
国道に近いといっても数百メートルは山の中にあるためかなり静かな場所となっている。
訪れたのは12月7日、雪はまだであり紅葉も終わっているため、少し淋しい時期だとも言えるが、その分物凄く静かだ。ゆっくりするには物凄く良い。
木に葉も無いため露天風呂も道からよく見えるがじっくり見ないと解らないようになっているため、気にするほどでも無いだろう。第一、じっくり見ようとすれば露天風呂からも見える(笑)
日本三美人の湯の看板が大きくかかっている。秘湯を守る会の提灯は年季が入っている。
温泉遺産の宿にもなっている、歴史ある温泉宿だ。
以前は日帰り入浴も受けていたそうだが、今は宿泊専用となっている。
のんびりしたい温泉ならではのサービスであり、差別化にもなっている良い戦略だと思う。
館内と竹久夢二の絵
館内に入るとまずはロビーがある。
ここで受付を済まして部屋に案内してもらう。
ここかど半旅館は竹久夢二の絵(恐らくは模造品)がかかっている。
理由は解らないが旅館の方が好きなのであろうか。
竹久夢二は群馬の伊香保温泉には1ヶ月ほど居たとする記録があるが伊香保温泉と川中温泉では結びつかないが。
そして、おかめ面とひょっとこ面もここの名物のようになっている。
美人女将に案内され部屋へ移動した。
卓球温泉
案内される途中に地下通路を通る。本館から温泉に行く時も通るところだ。壁にかけられた絵が面白いので、是非みて欲しい。
今回、泊まる部屋に案内される途中、初めてここかど半旅館にも卓球場と卓球台がある事を知った。
後で卓球をしよう!と妻と話をしたが、食事の食べ過ぎで卓球どころでは無くなったのは内緒の話だ。
別館 離れの部屋に泊まる
今回案内された部屋は別館の離れの部屋であった。ここかど半旅館は日本秘湯を守る会のスタンプ帳のご招待で泊まるとワンランク上の部屋にしてもらえる。
部屋への入り口だ。そして障子の戸を開けた。
最初に4畳半の和室と奥に6畳の和室がある。
夫婦2人で泊まるのなら十分過ぎる広さだ。
更に縁側もある。
そしてベランダも
ベランダからの景色はこんな感じだ。
冬だけに少し淋しい景色であるが、紅葉や新緑の季節ならば綺麗だろう。
そして、かど半旅館と言えばトイレは共同しか無いと思っていたが、この部屋にはトイレがついていた。これは便利で有り難い。
様式でウォシュレットまでついている。
部屋にあったお菓子、みすず飴は妻の好物だ。
アメニティ関連もしっかりと置いてある。
混浴露天風呂の温泉へ
部屋で少し休んで早速温泉へと向かった。
ここは男女別の内湯が各1、混浴の内湯が1,混浴の露天風呂が1つとなっている。もちろん、混浴は女性専用時間もあるので女性にも安心だ。
男湯の内湯は少々狭くなっている。
2~3人でいっぱいになる広さだ。そのためのんびりと入るのなら、やはり混浴となる。
混浴の内湯。窓が大きいため開放感がある。温度は40度弱、いつまでも入っていられる温度だが、熱いお風呂が好きな人には向いていない。
そして露天風呂へ
40度あるか無いかの露天風呂はこの時期、あまり温まらいと思うかもしれないが、長く入っている事でかなり温まる。
なお、もう1つ湯船があるが夏場でも35度くらいの温度のためこの時期はお湯がはられていなかった。
この後、食事後の夜と翌朝の朝と3回温泉に入ったが合計で4時間以上は湯船の中にいた。
弱アルカリ性のお湯は肌に優しい、いつまでも入っているのに適している。もちろん個人差があるので、長湯するかどうかは自己判断で行ってもらいたい。
食事は食事処で一斉に食べる
ここかど半旅館では食事は食事処で一斉に食べるようになっている。
夕食は18時から、朝食は8時からとなっている。
揚げ物の無い身体に優しい食事
ここかど半旅館は食事のメニューに揚げ物・油物がほぼ無い。2回止まって2回とも油物・揚げ物は出てきていない。
つまり油を摂らない分、身体には優しい食事とも言える。
イワナの塩焼き
刺身こんにゃく、ここの刺身こんにゃくは本当に臭くなくて美味しいのが特徴だ。ここの刺身蒟蒻は是非とも1度食べてもらいたい。
好き嫌いもあるが、鯉の洗いもここの定番だ。
鳥肉の何か・・美味しい。
ごま豆腐
ナマスだろうか。
夏場は陶板焼きであったが、今回は鍋となっていた。やはり冬は鍋が美味しい。
群馬名物 おっきりこみ。太いうどんというかすいとんというか。味噌仕立てで美味しい。
デザートのリンゴ。これは美味しかった。
ここは湯のみが可愛い。日本三美人の湯の名前が入っている。
僕ら夫婦を含めてこの日は4組であったが、僕ら以外、全員お酒を頼んでいた。
宿の名前や温泉の名前がついた日本酒もあるのが特徴だろう。
どれも美味しく、また身体に良さそうなものが多いのが解るだろう。身体の中から美人になれるメニューだ。
朝食は玉子焼きが定番
朝食もシンプルで当然、揚げ物は無い。
そしてここの朝食の定番は玉子焼きだ。
厚みのある玉子焼きは甘すぎずとても美味しい。
味噌汁を飲んでゆっくりとした。
またセルフサービスで珈琲を無料で飲めるのも嬉しいサービスだ。
前回は6月、今回は12月にいったので次回は春か秋に行ってみたいものだ。紅葉の時期なら物凄く綺麗であろう。
なお、熱いお湯が好きな人には不向きな宿なので注意されたい。
しかしぬる湯に長く浸かっていたい人には最適な温泉だ。平日ならそれほど混み合う事もなく比較的宿泊者の年齢も高いため深夜ならかなりのんびりと温泉に入る事が出来る。
温泉と食事でデトックスを行い、表面も内側からも綺麗に美人になれるかもしれない温泉だと思った。
基本情報
- 施設名 川中温泉 かど半旅館
- 住所 〒377-0814 群馬県吾妻郡東吾妻町大字松谷2432
- 電話番号 0279-67-3314
- 宿泊 1人14190円のプラン(1人分はご招待で無料で宿泊)
- お風呂 男女別内湯 混浴内湯 混浴露天風呂
- 訪問日時 2014年12月7日
- ph8.7
- お湯の色 無色透明
- 泉質 カルシウム-硫酸塩泉
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